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宝石言葉 シトリン

【宝石言葉】11月の誕生石:シトリン
友情・友愛・希望・潔白・金運。商売の繁盛と富をもたらす幸運の石。

お手入れ方法シトリンお手入れ方法

アメシストやローズクォーツなどと同じように、極端に長時間直射日光に当てるような事は避けて、直射日光の当たらない場所保管いたします。紫外線が原因で色が退色することがあります。 また、フッ化アンモニウム、フッ化水素酸、アルカリ溶液によっても損傷することがありますのでお気をつけください。
普段のお手入れは、水を張った洗面器の中で歯ブラシで磨いて汚れを落とし、最後によくすすいだ後は、急激な温度変化によって割れる恐れがありますので、布で水分を拭き取った後自然乾燥にして下さい。
超音波洗浄器は、石が染色またはフラクチャー充填により処理されている場合を除き、通常は安全です。
指紋や手垢がつくと目立ちやすいので、シトリン特有の透明感と輝きを維持するために、綺麗に拭きとりましょう。
また、とても傷つきやすいので、ダイヤモンドなど硬いものとぶつかったりしないように注意も必要です。
汚れが落ちにくい ようでしたら、宝石店で洗ってもらいましょう。

宝石の特徴シトリン特徴

シトリンの語源は、フランス語でレモンを意味する「シトロン」。
かつては、やや黒っぽい黄色の水晶(クオーツ)のことを黄水晶(シトリン)と呼んでいました。
1883年にブラジルで紫水晶(アメジスト)をたまたま加熱したところ、鮮やかな黄色の石になりました。
トパーズに似たその石は、ゴールデントパーズと呼ばれるようになりましたが、鉱物としてはトパーズとクオーツは全くの別物です。 今ではそれがきちんと理解され、天然の黄水晶とアメジストを加熱したものをシトリンと呼ぶようになりました。
天然のシトリンも一部ありますが、シトリンは、アメジストを約450度で加熱処理することで誕生します。 加熱処理にはどうしてもマイナスイメージがありますが、シトリンの場合は、もとの石をさらにキレイな宝石に生まれ変わらせるための加工と考えられています。 同じ加熱処理でも、ルビーなどとは意味合いが異なることを理解しておきましょう。 また、市場に出回っている大半のアクアマリンも同じようにグリーン・べリルを加熱処理して仕上げられており、どちらも後になって変色することなく美しい色が永遠に続きます。 レモンのような色の石もあれば、ブラウンの強いものや赤ワインのような深い色をしたものもあります。 上記は加熱処理の方法に違いはありませんが、産地によって変化する色に違いがでます。
天然のシトリンは産出量が少ないため、一般的に流通しているものは、 アメジストを加熱したものや、無色の水晶に放射線処理をして黄色く人工加工したものがほとんどです。

『誕生石紹介(トパーズ&シトリン)知識』
当初11月の誕生石の代表「インペリアルトパーズ」は一般的には[シェリー カラー]と言われる「やや赤みを帯びた黄色の色調」=レディッシュ オレンジの色彩とGIAでは表現しています。バイヤーを長年経験していてこの宝石も早くから上質な物が枯渇して、かなり薄いレディッシュ オレンジまでインペリアルトパーズの範囲として表記されていたことを記憶しています。ですので早くからお客様のご要望に添った仕入れが出来ずあまり取引しなかった宝石です。昔、見たものは本当に綺麗で貴賓がありましたよ。
そんなインペリアルトパーズですから誤称も絶えず出てきていろいろな類似名として「イエロー サファイア」と表現されたりしたこともあったそうで、それを「オリエンタル トパーズ」と表現したりと何だか解らない表現となりあまりこの誤称を使っている業者さんは日本ではいないと思います。
詳しいお話としてはネーミングの順番が原因でもありまして、1883年頃に紫水晶のアメシストに熱を一定的に加えると綺麗に黄色へ変化する事が解り、それを「ゴールデントパーズ」とこれまた誤称で大量販売された時期が世界であったようです。その影響でまた混乱しないように当時ブラジルを統治していた皇帝ペドロ2世にちなんで[インペリアル(皇帝)]の語を頭に付けた経緯からインペリアルトパーズとなったのだそうです。
その経緯とは時期が違いますが、シトリンを好ましくない名称で「トパーズ クォーツ」や「シトリン・トパーズ」と呼ぶような事態にまで発展したことがあるので、今より倫理が無く異常だった時代もあったと思います。 ということで「シトリン」も11月の誕生石としていますので触れますと和名は「黄水晶(きすいしょう)」でアメシストと同じ水晶です。天然の黄水晶の産出は少ないため市場に出回っている黄水晶のほとんどは紫水晶を熱処理して黄色にしたものです。そこで「おや?」と思った方も多いはず、2月の誕生石アメシストを熱処理して11月の誕生石シトリンにしているというのが市場の状況です。なんだか世界中宝石を取り巻く環境はいろいろなトリックに満ちている気がします。
ただシトリンは全て安価という訳ではなく「マディラシトリン」と言われる[深いオレンジの色相を彩るシトリン]は特に希少産出です。ここでインペリアルトパーズとマディラシトリンどちらが欲しいと聞かれますと、職人として宝飾品を制作するなら輝きでインペリアルトパーズを、デザイナーとしてマニアックな作品を制作するならマディラシトリンを探してみたいところですね。
ではやはり11月の誕生石はトパーズで決まりでしょうと言いたいところですが、一応トパーズも詳しくお話いたしますと「ブルートパーズ」は極めて透き通ったブルーが綺麗で透明感が印象的な宝石ですが、 現在ノーヒート(非加熱)の完全に天然ブルートパーズはほぼ90%近く流通していないです。理由はノーヒート(非加熱)の場合は淡く薄い水色でグレー味がかったものしかないため人気が無くほとんど価値がありませんでした。それが熱処理という化粧を施すことでかなりの輝きになり人気が出た宝石だからです。ただ鉱物的な趣味をお持ちのお客様の中には少数%のノーヒート(非加熱)のその淡く薄い水色でグレー味がかった物も収集されている方はおみえになります。
そして「ピンクトパーズ」はといいますと、逆に希少石であるブラジル産のインペリアルトパーズを加熱処理することで鮮明なピンクの輝きが現れる宝石ですので、ますます綺麗なピンクトパーズの流通は本当に少なくて入手困難な状況です。

では11月の誕生石として「インペリアルトパーズ」と「ブルーをメインにしたその他の色のトパーズ」と「シトリン」、消費者にとっては『果たしてどれが良いの?』とかいろいろな憶測をよんだ時期がありました。 それは11月と12月の誕生石には宝石商事情を特に表していて『複数の誕生石がある中で、どちらも時代に合わせてメジャーなものが移り変わった。』という時代背景が影響したのが印象にあります。 1990年代宝飾品が栄えて売れていた時代は「高価なこと」が強い条件でしたので11月は「インペリアル トパーズ」、12月は価値が上がっていったナチュラルな「トルコ石」と作品としてジュエリーに使用され豪華な「ラピス・ラズリ」、そこに台頭してきた「タンザナイト」といった条件で作られた宝飾品があふれていて、それに「誕生石ですよ」と付け加えていたという感じでした。
そして2000年に入りバブル崩壊の時期を経てリーズナブルなジュエリーラインとして数珠のような簡素なタイプで誕生石の謳いこみが進み、11月は「シトリン」で12月は安価な「トルコ石」と「ラピス・ラズリ」と今もそう売られているように思います。そこにブライダルジュエリーで指輪の内側に誕生石を入れてあげたいという「気持ちを込めるジュエリー」の中に使用され始めて、マリッジリングからペアリング、その他ネックレスなど様々なギフトジュエリーにも広がったことで、現在はどちらかというと安定して入手しやすく透明石の11月は「ブルートパーズ」、12月は「タンザナイト」が主力になっている状況です。 業界目線ですので「想い」はいろいろと感じていますし、ジュエリーデザイナー兼職人の側から見ても リンク画像『誕生石伝説』の記事の際に「誕生石のジュエリーを身に着けること、またそのジュエリーを大切な人へ贈ること...、そんなきっかけになっているのではないかと考えると美しいことに思います。」というのが本音ですので、お守りとしてはその時々に合った方を選ばれて正解ではないかと思います。
次月はそんな12月の誕生石についても詳しく説明したいと思います。

【産出国】
主要産地国 ブラジル・ボリビア・スペインなど

【鉱物組成】
SiO2
硬度 :7
比重 :2.64-2.69
結晶系:六方(三方)晶系

シトリン

お問合せ番号_Xレモン005(上)・K45131YPVB(下)

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