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宝石鑑定士による宝石の解説とお手入れ方法
ハイクオリティショップ。
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宝石言葉ムーンストーン

【宝石言葉】3月の誕生石:コーラル
確実な成長・長寿・聡明・幸運。妊婦の安産のお守りとして、また、子供のお守りとしても重用。
(日本で3月の誕生石はコーラル(珊瑚)とアクアマリン、 そして「ブラットストーン」(細かい粒の石英の結晶が集まった碧玉(ジャスパー)の一種で、 赤色や赤褐色の斑点(正体は酸化鉄)がある宝石)とされています。)

お手入れ方法

珊瑚は特に艶を保つ事が大切です。普段の手入れは柔らかい布でから拭きをして下さい。
拭けないような狭い部分はブラシを使って掃き出したりして汚れが付着していないようにして下さい。
汗などのひどい汚れは、中性洗剤で手早く洗ってよくすすぎ、すぐに乾かして から拭きをして下さい。
手入れをしていない珊瑚は水が付くだけで艶が無くなるものがあります。 これはすでに変質しています。
変質の程度にもよりますが、磨き直しや、一回り小さくなりますが 表層を削り取る事による
修復の出来る物も有ります。
最近の珊瑚のネックレスは特殊な処理により、汗に対して、変質しにくく加工してあるものが有ります。
これらは、薄い保護膜ですから、強く拭いているうちに取れてしまう場合が有ります。
軽く拭くだけに してください。この処理は見分ける事が出来ません。
買われたお店で処理してあるものかどうか確認 して下さい。
この処理は指輪には施してありません。

宝石の特徴ムーンストーンBits of knowledgeヴァンモアが贈る究極の豆知識

珊瑚は、真珠や琥珀とともに、鉱物ではない有機質の宝石で、「珊瑚」がつくりあげる特別な宝石です。(ちなみに珊瑚は植物ではなくて動物に分類されています。)日本では珊瑚と真珠だけは例外的に主な産地であるということが世界的に認められていました。そして古くから、魔除けやお守りとして特に「産後(サンゴ(珊瑚))のお守り」として有名ですね。結婚35(サンゴ)周年の「珊瑚婚」の贈り物や、還暦(赤いもの)のお祝いとしての記念ギフトとしても多く需要のある宝石です。宝飾用の珊瑚として用いられる種類や色などは様々に分類されています。【日本産/地中海産・赤珊瑚】・【桃珊瑚】・【白珊瑚】・【深海珊瑚】・【ピンク珊瑚】・【黒珊瑚】というように宝石品質としていろいろな呼び名があります。色は【赤】・【桃(ピンク)】・【白】・【黒】が知られています。(ピンク色のものは通称[ボケ][エンゼルスキン(天使の肌)]とも呼ばれています。)黒珊瑚はワシントン条約締約により禁止されている該当物品に指定されています。(詳細は『サンゴの輸入手続き:日本 』についてhttps://www.jetro.go.jp/world/qa/04M-010531.html)
2007年6月にはアメリカ政府により、桃色珊瑚(モモイロサンゴ)などの個体数が乱獲により減少しているとして宝石サンゴをも国際取引の規制対象とするようにワシントン条約の「附属書Ⅱ」に提案されましたが、会議では否決されています。その中でもとても高級品とされている『血赤珊瑚』は日本近海(小笠原列島・五島列島・奄美・沖縄・宮古島周辺)沖、特に土佐沖の水深100~300mの海底に棲息しています。一般的に血赤珊瑚とは日本産や地中海産に限らず血の色のように赤黒い色を称して呼ばれています。日本産/血赤珊瑚の大きな特徴は原木の中心に白色の芯があり、その「フ」があることで、原木をカットして丸玉を作ると上下に2箇所白い色の「フ」が出て来ます。これは地中海産の赤珊瑚には見られない現象とのことです。『虫食い珊瑚』という個性的なものもあり、独特なジュエリーに使われています。海の中で自然に折れた珊瑚が時間の経過で風化して穴が開き、色褪せなども起こって出来るものです。また珊瑚は海の物と思われがちですが、実は『山珊瑚』と言われる山で採れる珊瑚があります。それは昔ヒマラヤが海だった頃にあった珊瑚が化石になったものです。という事は年月として数千年~数億年経ったもので凄いですね。参考までに鍾乳石の成長する速度を説明しているものでも1cm成長するのに約70年、石筍は約130年とされています。珊瑚の場合も環境によって変わりますが、およそ1年で1cm~10cm以上の速さで成長することが知られています。それでも一般的な海の珊瑚は完全な大きさに育つまでに年月として100年程を要する自然の産物であり、それだけでも大切な尊い宝石です。そして現在も養殖はされていません。

中国の密漁という心無い事件も起こっています。日本の数少ない資源として、大切に守っていきたいものです。

【産出国】
主要産地としては[米国(ハワイ)・オーストラリア]とも言われますが、珊瑚としては海洋生物から生まれるものとしてほぼ全ての海を領有する国で産出が認められることになります。しかしながら宝飾用珊瑚となりますと珊瑚礁とは違いますので、
・宝飾用珊瑚【水深30m~1000m位のところで育つ「八放珊瑚(八本の触手を持つサンゴ虫の骨格)」という種類。
・珊瑚礁【深くても水深30mほどの浅くてきれいな海域「六放珊瑚(六本の触手を持つサンゴ虫の骨格)」という種類。 ※細かい穴が多くて脆いため、宝飾用には加工できません。 として、やや深い海洋域を指しています。そして今も世界的に珊瑚の水揚げが多いのは[日本]近海です。 そんな主要産出国の日本では高知県が珊瑚で有名なのですが、主な理由として特に土佐沖で良質の珊瑚が大量に採れていたことで幕末の土佐藩の財政を支えたのは珊瑚と言われているほどであったからという歴史があります(珊瑚・真珠は昔から日本の代表的な宝石で、江戸時代以前は宝石店(玉屋)といえば珊瑚屋のことでしたそうです。)。そこまで古くからの産業であったので日本には卓越した加工技術があり、ご年配のお客様が所有している宝飾に良く珊瑚製品は含まれていることが多いです。
・日本全国の珊瑚製品の生産額は推定85億円とされ、その内の高知県産は66億円と言われています。
・高知県には土佐珊瑚協同組合もありますし、宝石サンゴをPRとして『高知城で結婚35周年を祝う「珊瑚(さんご)婚式」』などが催されたりと特にアピールされています。
・土佐沖で取れる血赤珊瑚は世界最高の評価を受けています。 そして世界では珊瑚の歴史として地中海(特にイタリア)があげられます。『古渡り(こわたり)珊瑚』という言い表し方は、よくジュエリー販売の店頭で販売員より耳にすることがあるかと思いますが、謂れは世界で最古の珊瑚が地中海産(特にイタリア)であり、日本近海の珊瑚が発見される以前より地中海産のものを「古渡り珊瑚」(イタリア→ペルシャ→中国→日本)と呼んで輸入していたことに由来しているそうです。

【鉱物組成】
「性質が【有機物】となりますので化学組成は基本的にC32H48N2O11(たんぱく質)となります。
そして基本的な主成分がCaCO3(炭酸カルシウム)という表記がなされています。」
硬度 : 3
比重 : 1.35
性質 : (有機物/ 微細な海洋生物群の遺骸)

さんごデザイン

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